今日、我が家の上の娘(トイプードル♀16歳)を病院に連れて行きました。
一昨日の夜、外にトイレに出した時に急に崩れ落ちるように座り込み、体を硬直。
すぐに抱き上げて数分で治まったものの、その後から呼吸がおかしい。
その日はすでに行きつけの動物病院の診察時間が終わっていたので、翌日まで様子を見る事となりました。
次の日。
食欲もあり、自分の足で歩いて外へのトイレも大丈夫な様子でした。
夕方までは……です。
その夜、また外に出した直後に、昨日と同じような……いえ、昨日より苦しそうな発作が。
心臓だろうな……。
先日、ふうの診察をしてもらった時に、獣医さんがついでにズンズンの心音も聞いてくれました。
「ふうちゃんほどではないけど、早めに治療した方がいいね」
そう言われ、近々検査してもらう予定でいました。
その時、一緒に検査して貰えば良かった。
今日の診察の結果、「心不全の末期。即入院。最善は尽くします」。
心臓が悪くなっている事は分かっていました。
早めに投薬治療で維持しなければならないって事も。
札幌に越してきて4年。
今、少し後悔に似た感情を抱いています。
札幌に引っ越すという事は、店が軌道に乗るまでの最低5年、厳しい生活になるという事。
それでも息子の将来、息子が立派に社会に出た後の自分自身の生活、実家の事、そして徐々に減ってきている室蘭登別の人口と年齢層。様々な事を考慮して、息子が中学に進学する前に引越しを決断しました。
その時は自分も今より少し若かったので、「店が軌道に乗るまで、ダブルワークもいとわない」。そんな覚悟で地元に戻りました。
とても人柄の良いお客様達や「うちの子」達との出会いや、色んな事で気遣ってくれる仲間や両親や親族。
店舗移転そのものに対しては、心の底から「帰って良かった」と思っています。
ですが、当然しばらくは生活が苦しくなる。それでも緩やかながらも着実に前に進んでいました。
でも……
今、室蘭での収入があれば、もっと早くに治療してやる事が出来た……。
札幌移転は時期尚早だったのか……。
こちらに移転する時、お世話になっている方に「自分が移転した事を後悔したら、全てが失敗に終わるからな。強い精神力を身につけなさい」とアドバイスを頂きました。
今までどんなに厳しい状況でも、ポジティブに乗り切ってきました。
きっと来年の今頃はさらに生活が安定しているだろう、と。
今回は……精神的にとてつもなくキツいです。
「室蘭にいたら、もっと早くに治療できた。それだけの財力があった」。
実際、その通り。
……後悔してるのかな……
今、ズンズンは病院で酸素室に入って点滴や注射で治療中です。
前に子宮の病気で入院・手術した時、獣医さんの「今晩、持ち堪えられるか……ってところです」という言葉を言われましたが、「心配するような事はない。先生に任せておけば大丈夫」なんて思いでいられました。
それは口調?声のトーン?それとも表情?
わかりませんが、何故か大丈夫だと。
今回は違います。
かなり重篤。
もっと一緒にいたい。
可能なら、家で看取りたい。
初代愛犬のロンが亡くなったのは病院でした。
だいぶ前に記事にしましたが、朝、小屋の中ですでに立つ事ができなくなっていたロンを、急遽病院へ。
翌日、病院で息を引き取りました。
その時、ものすごく後悔したんです。
年齢的にももう限界だろうと分かっていたんですが、治療してやらなきゃ、と。
でも失ってから「家族がいるところで逝かせてやれば良かった」。
そんな後悔をずっと感じていました。
今回、どんな後悔になるのか……。
すでに後悔している部分は多々ありますが、後悔なく(峠を越した)ズンズンを迎えに行く事ができるのだろうか。
それとも……。
まずは明日の朝を迎えられるか、それだけです。
我が家の6代目の愛犬。
今まで5種類の後悔を感じてきました。
本当にダメな飼い主です。
ペットの業界に身を置きながら、飼い主としてもトリマーとしても未熟で愚か者だと感じずにいられません。
とりあえず何かあれば病院から電話が来る予定です。
その電話が、「薬事治療に移るから退院です」という言葉である事を祈るしかありません。
ダメなお母さんで、ほんとにごめんね……