当店のCEO(最高経営責任者)、ズンズン(トイプー)の兄弟犬、没(/ _ ; )。
皆様、こんにちは( ´ ▽ ` )ノ。
一昨日の話です。
我が家の娘、トイプードルのズンズン(♀、17歳)の兄弟犬が天に召されてしまいました。
17歳と2ヶ月。大往生です(/ _ ; )。
その子は私の元夫の妹さんのお宅で暮らしていましたが、月に一度、あちらに遊びに行く息子から「だいぶ足腰が弱ってきている」と話は聞いていました。
うちの娘もそうだけど、長生きしているなぁ。ズンズン共々、20歳の大台に乗って欲しいものだな。なんて思っていたんですけどね……。
一昨日、夜9時くらいに元夫から息子の携帯に電話があり、ややしばらく話をしているなぁと思っていたら、2階から降りてきた息子が号泣。
「フェンディが……」
あ……、ついに逝っちゃったか……。
離婚してから約10年、その間一度もフェンディには会っていませんが、トイプーにしては規格外の大きさで存在感のある子でした。
よく「スタンダードプードルのこども??」と間違われたりしていたそうです。
しるびあの血筋も、ズンズンとふぅだけになっちゃったな……。
息子は見ていて心配なくらい号泣しています。
年齢が年齢だけに、「いつどんな事があってもおかしくない」と、ちゃんと理解して「覚悟」ができているなら、しばらく悲しみは続くだろうけれど心配には及びません。
ですが、息子はしきりに「耐えられない、耐えられない。ズンズンとふぅもいつかはいなくなってしまうなんて、俺には耐えられない」と、半狂乱な状態です。
……これはよろしくない……。
前にフェンディに会った時は、よろよろしながらもしっかりと生きていた。でも、次にあちらに遊びに行く時はもういない……。
……うん、ホントによろしくない。
「最後にフェンディに会っておきなさい。きっと満ち足りた顔で眠っているから、今から室蘭に行こう?」
フェンディの死を受け入れさせてやらなきゃいけない。
頭を抱えて泣き続ける息子を、何度か誘いました。
初めは「見たくない!」と首を横に振っていましたが、私も「絶対に会わせなければならない」なんていう衝動に駆られ、何度も誘い続けました。
ようやく首を縦に振ったのは、それから30分ほどしてからです。
急いで用意をして、イオンで花束を買わせ、高速で室蘭へ。
室蘭に向かう間、息子は泣いたり放心したり……。
車の中で、「何故、神様は犬や猫の寿命が人間よりもずっと短いのか」、その話をしました。
私も動物病院に勤務していた時に、一緒に働いていたA先生から聞いた話です。
「ペットとして飼われている動物は、人間の加護がなければ生きていくのが困難である。そんな弱い立場にあるペットが、飼い主である人間の死によって辛い目に遭わないよう、神様は寿命を短くした。だから、人間は『この子がいるから元気でいなきゃ』と無意識のうちに長生きできるし、弱い者を見送るのが人間の役目である」。
受け入れなきゃいけないんです。
受け入れられず、その時で時間が止まってしまってはいけないんです。
「最後に会いにきてくれた。って、フェンディ喜ぶよ。ありがとうって直接言って撫でてあげなさい」
フェンディの家に着き、息子を送り出しました。
私はすでに部外者なのでその場で待機です。
30分ほど経った頃でしょうか、息子が元夫と家から出てきました。
来る時と違って、ちょっとすっきりした顔してるな。良かった。
離婚してから元夫と直接話をする事はありませんでしたが、車の窓越しに10年ぶりに落ち着いて話をしました。
連れてきていたズンズンとふぅにも会わせ、家の中にいるあちらの家族にも2匹を会わせ……。
帰りの道中、息子が言いました。
「お母さん、ありがとう。最初、行かないって言ったのに何度も誘ってくれて。フェンディに会って良かった。寝ているみたいですごくいい顔してた」
そうか。
その後は息子も落ち着いて、私の知らないフェンディとの思い出話を聞かせてくれました。
死を受け入れる事、これは大事です。
しばらくは一人になった時に、ふと思い出して涙が溢れてしまいますが、悲しみはいつか癒えます。
癒える。と言っても、忘れるって事ではありません。
会いたい、会って抱きしめたい。
そんな想いはいつまでも消えはしませんが、ペットの死を受け入れて、前を向いて生きていかなきゃならないんです。
フェンディ(トイプードル♂17歳)
来世も幸せでありますように……。
ペットカット しるびあ